12/20/2007

Imagination


Steve Jobsとドコモの中村社長との会談を想像してみる

According to a report in the Wall Street Journal, Apple has entered into talks with both NTT DoCoMo and Softbank for an iPhone deal in Japan. Apple CEO Steve Jobs recently met with DoCoMo's president Masao Nakamura and executives from both Japanese carriers have visited Apple's Cupertino offices in recent weeks. Apple is considered to be more interested in partnering with DoCoMo since its preference is generally for the carrier with the most subscribers in a given country, however, Softbank has been bullish on a deal. As always, the sticky wicket for the iPhone maker is the revenue share agreement, which some claim to be around 10 percent of revenues from the phone's users.

 ウォールストリートによると、ドコモとソフトバンクのiPhone争奪戦が佳境を迎えているようで、ごく最近もSteve Jobsとドコモの中村社長との会談があったとのこと。この記事から想像するかぎり、こんな会話があったに違いない。

Jobs:ナカムラさん、AppleとしてもぜひともNTTドコモとパートナーシップを組みたいと考えています。
中村:それは光栄です。ドコモとしても、ぜひともiPhoneをユーザーに提供したいし、加入者からもそんな声が届いている。
Jobs:それならば話は簡単だ。先に渡してある契約書にサインをいただければさっそく製造に取りかかる準備はできている。
中村:いや、ちょっと待っていただきたい。あの契約書の条件には一つだけ問題がある。
Jobs:聞いているよ、レベニューシェアの件だね。
中村:ドコモとしては月額課金のレベニューシェアはしない方針だ。
Jobs:頭から「しない方針」という言い方は無いと思う。iPhoneは全く新しいカテゴリーのデバイスだ。
中村:それは分かっているが、前例がないことはそう簡単にはできない。
Jobs:前例ならすでにAT&Tとの契約がそうだ。彼らには、Appleを単なるデバイスメーカーではなく、いっしょにワイアレス・サービスを作るパートナーとして見てもらえたからこそレベニューシェアを認めてもらえたと理解している。
中村:そうは言っても、そんなことをし始めたら、他の端末メーカーが黙っていない。
Jobs:他のメーカーと一緒にしてもらっては困る。他のメーカーのように、端末の買い上げをしてもらう必要も、ミニマム・コミットメントをしてもらう必要もない。在庫リスクはすべてこちらが負う。アップルショップでも積極的に販売して行く。
中村:確かに、その意味では大きく違うんだが...
Jobs:ドコモも販売奨励金の廃止に向けて動き始めたと聞いている。ここは大きくビジネスモデルを転換させる良い機会だ。
中村:そうは言ってもレベニューシェアは。それも10%とは破格すぎる。
Jobs:ソフトバンクはそう考えていない。彼らは15%まで出す覚悟があるそうだ。
中村:ソフトバンクとも話しているのか。
Jobs:あちらからコンタクトして来たから話を聞いただけだ。最初に言った様に、アップルとしてはぜひともNTTドコモと組みたい。その意思は変わらない。
中村:それはありがたいんだが、レベニューシェアだけは...
Jobs:ナカムラさん、私もぜひともドコモのユーザーにiPhoneを使って欲しいんです。Appleとドコモで手を組んで、販売奨励金で歪んだビジネスモデルを一気に立て直しましょう!(と手を差し伸べるJobs)

 想像するだけで楽しい。さあ、どうするドコモ?

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